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地震が発生して、エレベーターに閉じ込められたらどうしたらいい?

更新日:1月15日

 みなさんも”地震が発生して、エレベーターに閉じ込められたらどうしたらいい?”と心配になったことがあるのではないでしょうか。内閣府の被害想定資料によると、大規模災害時には”住宅、オフィスの被災により、エレベーター内における閉じ込め事故が多数発生。さらに、救助や 復旧の遅れにより、閉じ込めが長時間に及ぶ可能性がある。”と指摘されています。

 そこで今回は、エレベーター乗車時に地震が起きたらどうしたらよいか、万一住民が閉じ込められた時、救出や復旧にエレベーター会社が到着するまで時間が読めない中で、私たちはどう対応したら良いか、「アリーナコーストで取り組んだ閉じ込め防災訓練」から一緒に学んでみたいと思います。


アリーナコーストのエレベーター救出訓練で、扉のロックを外しドアを安全に開ける住民


目次

1エレベーター閉じ込めとは

2エレベーター乗車時に地震が起きたらどうする

3閉じ込められた時の救出法を学んだ「アリーナコースト救出訓練」


1エレベーター閉じ込めとは

大地震が起きた際に、エレベーターに閉じ込め事故が多数発生すると指摘されています。

平成30年に起きた震度6弱を記録した大阪北部地震の際には63338件ものエレベーターが運転休止、346件の閉じ込め事例が記録されています。

*エレベーターの地震対策の取組みについて(報告)国土交通省 住宅局 建築指導課

令和2年7月14日 より


また、首都圏直下型地震の被害想定は

住宅・オフィスの被災及び停電により、エレベーター内で閉じ込め事故が多数発生し、最大で1万7千人が閉じ込められると想定されています。

*「首都直下地震の被害想定と対策について(最終報告)」平成 25 年 12 月

中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ より


2エレベーター乗車時に地震が起きたらどうする

もし、みなさんがエレベーターに乗っているときに、大きな揺れを感じたらどうしたら良いでしょうか。一般社団法人エレベーター協会では、次の3つを呼びかけています。特に行先階を全て押してエレベーターを最寄階に止めることがポイントです。

実際に大地震が発生すると、インターホンもつながりにくく、管理会社とも連絡が取れないことが想定されます。また救助にも長時間かかることが想定されます。


3閉じ込められた時の救出法を学んだ

「アリーナコースト救出訓練」


そこで、エレベーターに閉じ込められた住民を、住民同士の力で救出する方法を学んでおくといざというときに役立ちます。ではエレベーター閉じ込めからどのように救出するのか、アリーナコーストのエレベーター救出訓練を通して学んでいきましょう。


◆訓練の成果

 災害時に停電により、エレベーター閉じ込めが発生した場合、着床のズレが50cm以内であれば、エレベーター会社の技術員の到着を待つことなく、受講者(有資格者)により閉じ込め者の救出をすることができます。


◆救出手順

①エレベーター保守会社に電話し、救出することを伝える。

②受講者(有資格者)2名以上が集まる。防災boxからトランシーバーを取り出し1人1台持つ。

③管理室から屋上鍵、屋上エレベーター機械室鍵を取り出す

④1名:屋上エレベーター機械室へ移動。1名:14階から下へ閉じ込め者を確認

⑤屋上エレベーター機械室の主電源を切る。

⑥閉じ込められているエレベーターの階で合流

⑦停止しているエレベーター床のズレが10cm以内の場合

 救出者が閉じ込め者に声をかけて、中から扉を開けるよう伝える。

⑧停止しているエレベーター床のズレが10cm以上50cm未満の場合

・解錠かぎをのりばドアと三方枠上部の隙間に差し込み、ロックのネジを上方に持ち上げ、

 ロックを外す。

・脚立を設置し安全にカゴ内から出られるようにする。(頭部をぶつけないよう注意)

・全員が脱出したら、のりばドアを閉める。

⑨停止しているエレベーター床のズレが50cm以上の

 場合 脱出に危険が伴うので技術員の到着を待

 つ。


◆閉じ込められた場合の連絡手段

 〇エレベーター会社サービスセンターとの連絡

  通話ボタンを長押し(いたずら防止のため、短

  時間では通話できない)するとサービスセンターから応答があり通話できます。

 〇アリーナコースト内との連絡

  エレベーターホール右側に通話機があり通話できます。

 〇バッテリーがあるのである程度の時間は通話可能

 〇アナログ方式なので通常の電話が通じない場合でも通話可能(エレベーター会社の談)


◆閉じ込め発生時に自分たちでなんとかしたい

アリーナコーストの防災委員長縄義生さんに伺うと

「自分たちでできることを体験し、”救出の可能性を高められた”ことや”救出時間が短くなる可能性が高まった”」ことがわかっってよかったとそうです。


「エレベーターは難しいという見方がありますが、講習として参加したことで、3名が有資格者となり受講証が発行されることで、今後は住民が閉じ込め時の救出の可能性が高まりました。」「女性でもできる内容で、もう少し早くやっていればよかった」と話していました。


今回の体験をもとに、今後の取り組みとして

 ・定期的に本講習を数名単位で受講し有資格者の増加と資格の継続を目指す。

 ・救出セット(開錠かぎ、扉ストッパー、脚立、懐中電灯)を準備

を検討しているそうです。


◆注意事項

・危険を伴う活動なので、必ずエレベーター保守会社等の講習を受けて下さい。

・エレベーターの種類により救出要領が異なりますので、あくまでも参考としてご覧下さい。



こちらは別の会社ですが、エレベーター閉じ込め訓練をサービスでやっている動画もありますのでご参考に。*エレベーター閉じ込め救出訓練/i-tec24(出典:Youtube)





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