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【8月検討会】居住者のトラブルにはどう対処したら良いか

マンションでの共同した暮らしのなかで、住民同士のマナーが不足したりルールが守られないことで、ちょっとしたストレスを抱えていたり、そのまま事態が発展するとトラブルにつながりかねないことも起きているのではないでしょうか。今回は、こうしたマンション特有のマナーをめぐるトラブルへどのように対処していけば良いかを話し合いました。

マンション協議会の会員でマンション管理士の中村博幸さん(ライオンズグローベル葛西並木通り)と同じくマンション管理士の縄義生さん(アリーナコースト)にレポートをいただき、会場で意見交換を行いました。




平成30年度マンション総合調査によりますと、マンションのトラブル発生状況は、居住者間の マナーをめぐるトラブルが55.9%と最も多く、次いで建物の不具合に係るトラブルが31.1%、費用 負担に係るトラブルが25.5%となっています。


(出典:国交省 平成30年度マンション総合調査結果より)


居住者間のマナーに関するトラブルの内容を見ますと、1 生活音 38.0% 、2 違法駐車・駐輪 28.1% 、3 ペット飼育 18.1% の順で多く発生していることがわかります。


今回は、こうした「生活音」「違法駐輪駐車」「ペット」「専有部立ち入り拒否」などについて、事例をもとに情報交換を行いました。


<生活音の事例>

• 深夜や早朝に機械で何かを削るような音や上階で走り回っているような足音が聞こえてきます。 • 他の部屋には、騒音が届いていないようですが、このような場合、誰に改善を求めればよいのでしょうか。

・床を叩く、叫ぶ、喧嘩で大声、壁にぶつかり、下階や隣家に騒音で迷惑しています

・毎日早朝から上階からドスンドスンという音で困っています

<違法駐輪駐車の事例>

• エレベーターを使用してマンション内に自転車を持ち込み、共用部分 であるポーチに置いています。 • これによりエレベータが傷つき、汚れも目立つようになりました。 • 使用細則では、ポーチに物を置くことを禁止していますが、やめよう としません。管理組合はどのように対応すればよいのでしょうか。

<ペットの事例>

• 当マンションでは、分譲時よりペット飼育を管理規約に規定して、禁 止してきましたが、高齢の組合員には、ペットを飼育している者が複 数名います。 • 以前より理事会ではペット飼育禁止の勧告を行うかどうか議論して きましたが、飼育を容認してはどうかとの意見が多くなってきました。

・マンションの買い替えでのペット可を確認して購入したが、「入居後わかったことは"他人の迷惑になる”ペットは不可、という各人の主観に依存するルールだった。」

<専有部立ち入り拒否の事例>

・共用部起因の漏水事故発生、応急処置後修繕工事のため居住者と工事日調整を行うが、業者が訪問するも専用部への立ち入りを拒否。


当日は、こうした事例をもとに、協議会の各マンションでの状況を共有し、対処に向けてのヒントを情報交換しました。










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