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震災リスクを解決するために
防災モデルマンションをつくる・広める
〜あんぜんマンションプロジェクト〜
江戸川区内マンション協議会が取り組む防災事業
熊本地震で管理組合はどう対応したか
セミナーから学ぶ、防災への取り組みとは
大規模地震が発生するリスクに備えて、私たちは今何をすれば良いのでしょうか。
大事なことは、”被災するとどうなるか”ということを知ること。
そして想定できることに向けて、自分たちのマンションでできることを計画し実行することです。
第1回目のセミナーで教えていただいた熊本地震の実際の体験談をもとに、
被災後の状態や対応を学びながら、私たちのマンションで何をしたら良いか、そのヒントを考えます。
*今回は、熊本マンション管理組合連合会様のご厚意をいただき、マンション協議会の会員限定で、
セミナー講演内容とビデオ視聴の許諾をいただきましたのでこの場を借りて感謝申し上げます。
セミナーの動画をご覧になりたい方は
こちらから見ることができます。
講演約50分・質疑応答約30分
1. 熊本地震の発生
短期間のうちに2度の震 度7クラスの地震が発生
2 回目の揺れが本震になる想定外
2.マンションの被害状況
いつも寝ているところに家具が転倒
マンションは、大規模半壊 雑壁や建具は大破
玄関は開かない
バールを持って各世帯の安否確認
3. 地震発生直後の状況と対応
2次災害防止
建物の被害を調査
行政から応急危険度判定
建物の復旧案を策定
4.地震直後の対策本部立上げ(地震後~2 日)
地震発生の次の日、集会室に「震災復旧対策本部」を設置し理事が常駐
安否確認リスト、連絡リスト(携帯電話、メールアドレス、 避難先等)はすぐに整備
壁にはライフライン、建物などの被害状況、復旧計画、復旧状況等を 掲示
5.ライフライン復旧(地震後~1カ月)
屋上高置水槽破損、地中ガスメイン配管漏洩、エレベータ破損
トイレが困る コンビニに行ったり場所を探すのに困った
水中ポンプとホースで仮設水道を作る
集会室のトイレを共用ト イレとして解放
EV業者に確認 仮復旧
6.支援物資の確保(地震後~2週間)
地震直後は食料、水の確保が難しく、コンビニ、スーパーは閉店かすぐに品切れ
4/20 町内会から支援物資配給の連絡 普段からつながっておく
4/22 自衛隊炊き出しの連絡
4/24 物資は避難所から運ぶより、効率的なトラック直送を提案しマンション直送に
7.震災ゴミの回収(地震後1週間~1 カ月)
生ごみ、壊れた食器、ガラス、家具等が混在して捨てられる
理事会で ごみ出しを停止し、有志を集めて分別
震災ゴミ出しのルールを明示し住民に徹底し、 ゴミ捨て場がオーバーフローしない
8.復旧委員会立上げ(地震後2週間)
4/28 第1回住民向け説明会 マンションはどうなるのか 情報を知りたい
本格復旧工事までの道のり 資金確保・工事見積もり・合意形成ができる3本柱
合意形成 説明会・意見交換会、臨時総会で復旧工事決議
9.建物の被災度判定(地震後1 カ月一2 .5 カ月)
5/14 復旧委員会復旧工事のための現地指導会 今後どのようにしたらよいかわからない
東北と阪神から経験者の応援 古賀先生専門家の指導を受ける
阪神淡路大震災を復興した経験のある工事業者や建築士を紹介
大規模半壊にもか かわらず震災から半年後に工事着工が可能
10.地震保険と羅災証明の判定対応(地震後~3 カ月)
工事費用の見積り額が通常の大規模修繕工事費用の約3倍
行政の1 回目の羅災証明の判定は 、’半壊,, でした。熊管連の会員同士で情報交換し、判定基準を学習し、2 回目で“大規模半壊に
11.合意形成(臨時総会)(地震後3.5 カ月)
7/30 臨時総会決議で合意を取り、工事業者へ発注をかける
工事項目と費用、工事資金項目と費用、不足分を捻出
みんなで力を合わせて猛烈 に活動してきたら目標通りの日に合意形成が完了
12.応急修理制度の申請と各種支援制度の連絡(地震後3-4 カ月)
5 月の復旧相談会でマンション管理組合にも羅災証明が発行される
大規模半壊のため、マンションに住めない 方は「民間賃貸住宅借上げ制度j の活用
住める方には共用部分の復旧に対して「応 急修理制度」を適用
「応急修理制度」により復旧工事費用の 約15%を賄うことができた
13.復旧工事開始(地震後5 .5カ月)
地震後は工事業者に注文が殺到し、足場材、工員の確 保が大変
対応スピードが大切 遅れるとコスト増につながることも
14.まとめ
震災対応を進める上での3つのポイント
1備品の整備
2やっていないとできない 防災訓練の実施
3自立していないとできない 管理組合の活性化
震災後の活動
震災後の活動の全体像
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