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執筆者の写真anzenmanshonproject

第3回 熊本地震で管理組合はどう対応したか


4月24日の定例会で、3回目になるセミナー「熊本地震で管理組合はどう対応したか」を、熊本県マンション管理組合連合会とwebでつなぎ、被災した経験から学んだ教訓やノウハウをお話しいただきました。今回は、リアルとオンラインの併用で会場と各マンションの集会室などから多くの管理組合の方々の参加をいただき、大規模震災が来たときに、マンションで必要な対応を取れるためのヒントを教えていただきました。


日時:令和4年4月24日(日)14:00~15:30

会場:コンドミニアム葛西 リアル+オンライン

参加:江戸川区内マンション協議会(管理組合理事、防災推進メンバー、自治会メンバー)、江戸川区危機管理部、マンション管理士会、江東5区など区外防災リーダー、かながわ311ネットなど 約40名


(セミナー内容)

大きな地震が起きた際の大まかなイメージが持てる内容で、発生時ー初動ー避難生活ー復旧まで、時系列でわかりやすく説明をいただきました。大規模震災を未経験のわたしたちにとって起きた際にどうすればいいか、実際に震災を経験された方々からのお話しのため、具体的にどうするかを理解することができます。

1. 熊本地震の発生

短期間のうちに2度の震 度7クラスの地震が発生、2 回目の揺れが本震になる想定外

2.マンションの被害状況

3. 地震発生直後の状況と対応

4.地震直後の対策本部立上げ(地震後~2 日)

5.ライフライン復旧(地震後~1カ月)

6.支援物資の確保(地震後~2週間)

7.震災ゴミの回収(地震後1週間~1 カ月)

8.復旧委員会立上げ(地震後2週間)

9.建物の被災度判定(地震後1 カ月一2 .5 カ月)

10.地震保険と羅災証明の判定対応(地震後~3 カ月)

11.合意形成(臨時総会)(地震後3.5 カ月)

12.応急修理制度の申請と各種支援制度の連絡(地震後3-4 カ月)

13.復旧工事開始(地震後5 .5カ月)



(参加者の声から)

実体験は貴重です。

実際の行動が,体験談からなので良く理解できました。

・実体験を元にした報告は、とても分かりやすく、ありがたいです。

・被災後の具体的な行動が分かってとても良かった。

・安否確認、本部、情報集約体制など、すぐに必要な訓練、建物復旧合意形成、地震保険など全てが役に立ちました。

・誰も経験したことのない災害に対する経験談、対応を聴けて、とても参考になったとともに考えさせられた。

・被災後の建物の復旧が大きな課題だ。

・対応方法が時系列になっていた点、資金面での重要な点が参考になった

・損壊の程度と被災判定について参考になった

・罹災証明をマンションとして取れば良いこと、罹災証明がさまざまな控除に役立つこと。

・柱や梁の損傷があるか否かで判定が変わる点など。

・普段からコミュニケーションをとっていないといざという時に困るのがよく分かった。

・日頃からの訓練の大切さとマンション住民のつながりの大切さ



多くの方々から、セミナーに参加して、マンションの防災活動への取り組みを進めていくヒントが寄せられましたのでご紹介します。


(セミナーを受けて取り組みたいこと)

まずは理事会で話しをし防災理事をはじめ

防災の意識をたかめていけたらと思います。

・災害発生時の具体的にどう行動すべきか見直したい。

・被災後の対応を具体的にまとめておくこと

・被災直後の復旧について理事会に知ってもらう。

・大規模災害時の管理組合向け、住民向けそれぞれの簡易的なマニュアルの作製配布。

・防災マニュアルに追加すべき事項を考える。防災グッズ等の追加購入

・災害対応力アップへ、問題意識を持つ役員や区分所有者を増やしたい。

・理事会に復旧に対する理解を得てもらう

・災害発生時のマニュアル策定、防災訓練に力を入れたい。

・安否確認と本部体制作りの仕組みと訓練

・管理組合として行政手続きなどの整理

・住民とのコミュニケーション、居住者と情報を共有すること。

・保険の見直し

・修繕積立金の見直し

・賃貸戸も含めての全体的な交流が何かできればいいと思いました。

・まずバール購入など、できそうな所から進めていけたらと。

・マンション住民との交流する機会があれば参加したいです


こうしたセミナーを通して、

大規模震災が起きたとき、マンションの住民で必要な対応が取れるよう

平時から備えをする取り組みが、みなさんの参加で広がっていく様子を感じました。


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