第3回の井戸端会議は、9/18(土)11時より1時間、ZOOMを使ったオンライン形式で、7マンションが参加し、防災活動に関する情報交換を行いました。
「ぼうさい井戸端会議」は、防災に関する悩みごとを共有し、なんでも話し合える場。
備品のこと、組織のこと、訓練のこと等々、防災はどのようにしたら良いかわからないことがたくさんあります。そんな話を気軽になんでも聞けたり相談できる場として、今回は「備品をどうしたらよいか」「被災時のトイレ対策」について話し合いました。
前半のテーマは
『備蓄・備品はどうしてますか?誰が用意するの?』
管理組合での備蓄と個人の備蓄について、みなさんどうしていますか。
今回、参加したマンションの取り組みを教えてもらいメンバーで意見交換をしました
いろいろな考え方があるので、「これが正解」ということは、ありませんが、
大きく分けて2つの考え方があるようです。
「水や非常食は自助でご家庭で用意」のマンションでは
- 食品や水等は、世帯により必要量も異なり、期限管理も必要なので各世帯で。
費用も各家庭が負担
- 備蓄と備品を区別して対応。備蓄は家庭、発電機等の備品はマンションで準備
- 備蓄と備品を区別して対応、備蓄は家庭で、発電機等の備品は防災会で準備
「水や非常食と備品を管理組合で用意」のマンションでは
- 水・非常食、簡易トイレ/マンホールトイレ、発電機等の機材を管理組合として
備蓄しているというマンション
※量は、少量から3日分まで、まちまちのようです。
- 各フロアのEV前に備蓄ロッカーを設置
(おむつ、水、毛布、ウエットティッシュ等各世帯配布用)
- 全世帯分のフルーツ缶、サバ缶、アルファ米(各1)を備蓄している
*被災時の備蓄品の配布要領について検討
その他賃貸では「全く備蓄していない」マンションもありました。
後半は、「被災時のトイレ対策」について
被災時に、汚水トラブル発生のリスクご存知ですか
- 低層階で漏水・逆流の可能性が高く汚水トラブルが起こる可能性がある
- 被災時に断水すると、風呂の水をトイレに流す住民が増えるのでトイレトラブルが
発生しやすい
- タテ管と地上ヨコ管(又は下水道本管)の接続部が最も脆弱で損傷の可能性がある
- 震災時には、下水トラブル発生を防ぐため、下水管の使用を禁止
破損や異常を確認してから下水を使えるようにする必要がある。
- 下水を使えるかどうか確認する方法が必要
各マンションのトイレ対策は?
- 災害時の排水やトイレ利用禁止を住民に告知する/告知している
- 単に利用禁止を告知するだけでなく、禁止の理由も伝えるとよいのではないか
- トイレの代替案は、マンホールトイレや簡易トイレの備蓄がある
(マンホールトイレは、汚物回収が不要だが、地上に移動する必要があり、高齢者に
は不向き。水害時には使えないこともあるので、簡易トイレが最も有効。)
- 15年前に購入した簡易トイレがあるが使用期限を経過したらどうしたらいいか。
(凝固剤の有効期限は10年程度?)
被災時のトイレ対策の課題とは?
- 災害時は排水・トイレ利用禁止の周知を平時に行う
- 地震の際に、住民にトイレ使用禁止を思い返してもらうための工夫をする
- トイレ使用再開のためには確認方法を訓練する
- マンホールトイレや簡易トイレの配備など代替案を備える
- 汚物の処理やゴミ回収も課題
《資料》
災害時のトイレに関する資料が紹介されています。参考にしてはいかがでしょう。
- 「災害時トイレ、どうする?」マンガ (国土交通省
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