【9月検討会2】コミュニティ活動 存続への対応事例
自治会の加入率が下がる中、子供を持つ家庭が減少したり役員音あり手が不足するといったことで自治会の存続が危ぶまれる状況を迎えているマンションもあるのではないでしょうか。今回は、こうした自治会によるマンション内のコミュニティづくりに、アンケートの実施で声を集めながら住民の皆さんとどう取り組んだか、その事例をハイコーポ長島さんより発表をいただきました。

自治会存続問題で防災活動に影響が出ることから、住民アンケートを実施
ハイコーポ長島では、1977年に自治会を設立、1996年にくすのきクラブハイコーポ長島を設立、途中自治会の活動が一時休止の状態もありましたが、再開しこれまで自治会活動を行なってきました。しかし、役員のなりて不足などから自治会存続問題が発生しました。こうした中、自主防災組織が自治会になるため管理組合に防災組織を動かせず、自治会の存在次第で防災対応に影響が出ることから、自治会の存続の可否についてアンケートを実施しました。

自治会存続に関するアンケート調査を実施

これまでの自治会の活動や活動が不可能になってきた状況をお知らせし、防災活動に対する管理組合の要望への理解を求め、存続の可否を問いました。
その上で、
ハイコーポ長島の「自治会存続の可否」について意見を伺いました。
また、
1自治会役員になってもいい
2自治会役員になれないが、活動に協力する
3イベント等には参加できる
といった参加意向を確認。
最後に、住民の意見を聞きました。
存続可否のアンケート結果は、存続希望が65.7%
自治会役員にはなれないが、活動には協力するという回答が半数を超えました。

その際に住民から出た意見は下記の通りです。

住民のみなさんにとってコミュニティ活動は、暮らしを豊かにする機会となります。
コミュニティ運営の難しさとは
きっかけをどのように作るか?担い手をどうするか?
コミュニティづくりに参加できる時間の余裕が少ない。
住民の無関心、プライバシーの問題、信頼関係の構築、担い手がいない、継続しない
管理組合の活動にあまり関心がないように感じる点
運営の方の熱意に頼る仕組みになりがちな点。
相手の考え方を尊重しながら、カテゴリーに当てはめてその人を理解したつもりにならないように注意していくことでしょうか。
現役世代の時間的余裕がなく、なかなか集まり難い
新しいメンバー募集しても新規参加者が少ない。古いメンバーが固まって、参加しずらい。
言葉を交わすなどの接点や機会が日常にないこと。
生活形態の多様化によるコミュニティ創設の難しさ。
年齢、世代による意見の相違
継続していくには運営など難しい点がありますが、なんとか乗り越える知恵や工夫をだしていきたいですね。