コロナ禍でオンラインを活用したアリーナコースト(432世帯)の防災訓練をご紹介します。リアルに集まる防災訓練が実施しにくい中で、オンラインの特性を活かして全世帯「一斉放送による訓練」、防災マニュアル「オンライン説明会」を行いながら、リアルでは各フロアの防災担当が参加して「安否確認訓練」を行いました。参加者からは、「在宅で参加しやすい」といった点や「災害への備えを再認識できた」「家族・ペットみんなで参加できる」など、在宅ならではの利点の声が聞かれました。
あなたのマンションでもオンラインによる防災訓練やってみてはいかがでしょう。
訓練概要
日時:6月6日(日)10:00-11:30
内容:オンライン防災訓練を中心にリアルな訓練も実施
①一斉放送による訓練
(各世帯毎、地震への対応を訓練)
②防災マニュアルオンライン説明会
③フロア担当による安否確認訓練
訓練の特徴
自宅から参加する訓練のため、自宅の備えへ向けた防災促進効果が得られるのが特徴です。
1被災時を想定して、自宅での対応を疑似的に経験できます
2在宅避難の生活に向けて、自宅で必要なことや備蓄を住民が揃えるきっかけになります。
3家具などの転倒防止を各家庭で検討するきっかけになります
4オンラインの説明で、住民と質疑応答やアンケート回答など意見を反映できます
成果
住民の皆さんと防災への対応を考える機会として有効な施策になりました。
「災害に向けて防災備品の購入や準備をしておきたい」 76%
「家具などの転倒防止策をしておきたい」58%
「身を守る行動の再確認」45%
「家族との連絡手段を確認」44%
*事後の参加者によるアンケート結果より
オンライン訓練の内容
1一斉放送による訓練(各世帯毎、地震への対応を訓練)
⑴地震発生時に身を守る訓練
全世帯432世帯のインターフォンを通じて、大きな震度の地震が発生したと想定を伝え、身を守る行動を呼びかけました。訓練では、一斉に家の中にいる時に、居住者全員が身を守る行動を実際にとる行動を行います。
⑵揺れがおさまった後の訓練
在宅する家族の安否を確認する行動を呼びかけ、安全が確認できたら「無事ですシート」を玄関先に貼る行動を行います。
⑶家具等転倒防止・備蓄の呼びかけ
各ご家庭で、家具等転倒防止対策を呼びかけました。また、在宅避難に向けて備蓄の呼びかけとして「食料、水、非常用トイレ」の用意を促進しました。
2防災マニュアルオンライン説明会
全世帯に配布した防災マニュアルを持って、各ご家庭でマニュアル説明会にオンライン参加する形式で行いました。
3フロア担当による安否確認訓練
フロア担当による安否確認・報告を行いました。各フロアの安否確認シートの掲出をフロア担当が確認し対策本部が設置される集会室へ報告を行いました。今回は、コロナ禍のため集会室での受付は簡素化して対応しました。
<参加した方からの意見>
・自分でマニュアルを開いて確認することをしないので、説明を聞きながら確認する機会があると助かります。
・在宅で参加できるのは大変良いと思います。こちらのアンケートも紙で提出するタイプでは無くスマホで出来るのが便利で良いです!担当の方々、いつもありがとうございます。
・在宅訓練により、家族が皆参加する事ができました。実際の災害時は様々なケースが考えられますが、まずは自宅で家族が自分の身を守る事から始まるので在宅訓練は家族にとって良い機会だったと思います。
・在宅でも訓練をしていただけると良い意識になります。ありがとうございます。
・訓練をやる事で防災の意識が住民みんなで上がっていくとよいですね。
・ペット(犬)も参加しました。
・地震が起きた時に火を使っていても、まず揺れが収まるまでは自分の身を守り、揺れが収まってから火を消すということ。実際には慌てて火を消しに行ってしまうと思った。
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