まだまだ新型コロナウィルス感染症が心配な中、マンションの一斉放送設備を活用した非接触型の防災訓練が、江戸川区臨海町のアリーナコーストで行われました。感染症の流行中でも災害への備えは必要です。そのようなニーズに応える試みを紹介します。
アリーナコーストでは、新型コロナウィルス感染症が流行した2020年から本訓練を行なっています。3回目となる今年は、7月3日(日)に、オンラインマニュアル説明会などと併せて、訓練を行ないました。
訓練の方法は、管理室からインターホンの一斉放送機能を使用して全住戸にアナウンスして、アナウンス内容に沿った行動・対応を各住戸に皆さんに実際に行っていただくものです。この際に、全住戸に配布している「防災マニュアル(家庭用)」の関連ページを参照していただき、大規模な地震への備えや対応を知識としても確認・理解いただくように配慮しました。
一斉放送は、次のような4回に分けて行いました。
・1回目
訓練開始の10分前に、訓練を始める事前お知らせを行ないました。
・2回目
大規模な地震が発生し、家具や家電が倒れたり、本棚から本が落ちるなど、想定される被害が発生したことを伝えます。その後、ご自分の安全を確保する行動を促します。
3回目
続いて、揺れが収まってから、余震に注意しながら、他の部屋にいる家族の安否確認や火の元確認、初期消火などを促します。地震発生に伴う行動はここまでです。
4回目
最後に、地震に備えた、家具等の転倒防止対策の必要性を説明しました。また、自助としての食料・水・トイレなどの備蓄の大切さを強調し、それぞれ「1週間以上」の備蓄を呼びかけました。
本訓練のメリット
・新型コロナウィルスへの感染リスクを減らしつつ、災害への備えも進められる。
・自宅で負担感なく訓練に参加できる。(アンケートでもこの点を多くの方に評価いただきました。)
・災害時の一斉放送の使用について、居住者の理解を進めることができる。(過去の震度4の地震においても一斉放送を使用して情報提供しています。)
一斉放送設備をお持ちのマンションにお住まいの方は、このような訓練にも取り組まれてはいかがでしょうか。
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