大規模震災が、いつ起きてもおかしくないと言われています。マンション協議会では、大規模震災時にマンションで必要な対応が取れるために、各マンションで防災の取り組みを進めています。今回は、各組合にアンケートをした結果を受けて災害時の対応について話し合いを行いました。
マンション協議会では、アンケート調査で地震に対する意識を聞きました。
みなさんは、近々この地域で大規模な地震が起こると思いますか?
半数の人が近いうちに必ず起こると思うと答えています。
管理組合でできていること、これからやりたいことを聞きました。
「できていること」という答えが多かった取り組みは
・自助の促進・マニュアル作成・名簿作成・安否確認体制・防災備品とリスト
できているマンションも多くある一方で、まだ用意ができていないマンションもあることがわかります。大規模震災時に必要な対応を取れるために大切なことばかりですので、一つ一つできるように促進することが求められています。
「これからやりたいこと」で多かったこと
救助・救護体制、管理組合としての備蓄・避難所運営体制、行政とのつながり、情報伝達の方法、ゴミ保管
マンション管理組合は、自治会ではないため行政とのつながりも薄れがちですが、自主防災組織の登録や地区防災計画づくりなどで行政と日頃から連携していくことが望まれます。また、集会室を使って居住者の救護・避難場所の運営も必要な取り組みですね。
防災対策を進めていく上で課題とは
防災対策が難しいという声が聞こえます。では、一体どのようなことが難しいポイントになっているのでしょうかになっているのでしょうか。
各組合から出された意見で多かったのは「体制づくり」でした。防災を進めていく体制をどう作っていくか、体制が継続できないで困っている管理組合も多いのではないでしょうか。
会場では、組織の作り方や防災の担い手をどう育成するか、など各グループに分かれて、意見交換を行いました。
・管理組合・自治会、コミュニケーションがうまく取れていない
・自治会がない、管理組合だけでやっている、
・防災の話が上がるが、続かない、進まない
・ドライブをかけてくれる人がいないと進まない
こうした防災活動の壁をどのようにすればできるようになるか。先行して取り組んでいるマンションの事例を共有し、取り入れていくノウハウを学び合いました。輪番制の管理組合の体制で、継続的に防災活動を進めていく上では、理事会と連携できる自主防災組織や防災委員会といった専門組織が適しています。まだ、体制作りが進んでいない組合では、専門組織をつくることから検討すると良いと思います。
今後とも、大規模震災時にマンションで必要な対応が取れるために、地域でマンションの防災活動を進めていくヒントや情報を交換する場を提供していきたいと考えています。
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